副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「絃っ…」

酒のせいもあってかいつもより那智の体温が高い。
顔も紅潮している。

俺はそんな那智に跨り自分もスーツを脱ぎ捨てた。
早く肌と肌で触れ合いたいと思いつつも、焦るなと言い聞かせて。

月明かりが那智の綺麗な身体を照らし、俺を無意識に誘う。
重なる目と目、高鳴る鼓動。

人目を気にする事なくやっと二人の世界へ辿り着いた。
今日、ドレスアップした那智と何度こうしたいと思った事か。

「俺をこんなに熱くさせるのは那智だけだ」

耳元で囁けば可愛い反応を見せる那智にそれだけで余計に熱くなる。

「綺麗だ」

ゆっくりと耳元から首へ、首から肩へ、肩から胸の膨らみへ舌を這わせながらキスをして行く。

胸の丘に咲く頂点の蕾を摘むように口にすれば、那智は腰を浮かせる。
まるで俺を待ち侘びているかのように。

浮いた腰を掴みそこに口付けすれば甘く芳しい香りに包まれた。

「あっ…んっ! はぁっ…」

部屋に響く那智の高くて可愛い声をもっと響かせたくなる。

いやらしい水音を奏でるそこは熱くて火傷してしまいそう。

「ダっ…メっ…」

「ここはダメって言ってない」


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