副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
そのまま那智が昇天したのをしっかりと見届けてから、手早く準備をすると、向きを変え後ろからすっかりどしゃ降りになったそこにグッと腰を沈める。

「あっ…! んっ…」

「クッ…」

奥までズンと突くたび、弓形にしなる那智の背中にキスを這わせリズムを合わせるように互いの息づかいが部屋にこだまする。

「キスして」

那智の顔まで近づけば振り向いた那智は吐息を漏らしながらキスをくれる。
小悪魔のような瞳で甘えるその表情にさらに深くなる口付け。

「好き過ぎておかしくなりそう」

俺だけに見せるその表情に愛おしさが溢れて余計に加速する腰つき。

俺が動くたびに揺れる髪。

「絃っ…」

俺の名前を呼ぶその声から伝わる那智の情愛。

「那智っ」

後ろからキツく抱きしめる。
もう全てが愛おしい。

お互いの口数も徐々に減り、代わりに激しい水音とベッドの軋む音。
甘く鳴く声と漏れる吐息が増えていく。

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