副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
息つく間も無く体位を変えれば、俺の上で舞うように自分で腰を動かす那智。

こんな妖艶な姿、誰が想像しただろう。

俯き下を向いて顔を隠し、本来の性格も隠していた彼女が、今はこうして前を向いて明るく笑っている。

嬉しい反面、独り占めしたいと思ってしまう。
俺だけが知っていれば良かったのにと。

それでも手を差し伸べ羽ばたかせたくなる。
自由に美しく思うがままに輝きを放つ彼女を見ていたい。
明日も明後日も、まだ見ぬ彼女を知りたい。
全て見せて欲しい。

言葉にならない込み上げるこの気持ちはけして理性で測る事など出来ない。

結局俺は彼女の幸せを一番に願ってしまう。
もう彼女は俺の一部だから。

打ち寄せる波に身を任せ何度も絶頂へと連れて行き、俺も昇天を仰ぐ。

愛を刻むように深く深く。
俺しか知らない奥の方まで愛を注ぐように。
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