副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
〜那智side〜

私は昼休みの時間などを使ってものすごい勢いでPCに向かう。

「先輩ー、そんなにこん詰めない方がいいすよ? いくら残業したくないからって、最近頑張りすぎじゃないすか?」

金子くんは隣で呑気に漫画を読みながら昼休みを満喫している。

「気にしないでください」

「彼氏さん、ちょっとくらい待ってくれますよー」

そんな事はわかってる。
絃はちょうど私に変なメールが届いたくらいから迎えに来てくれるようになった。

少しでも早く会いたいとか言って。
ふふふ。
優しい本当に。
しかも、絃が来れない時も奏翔さんや丈慈さんまでも来てくれておかげで一人にならずに済んでいる。

変なメールの事は絃には言っていない。

「そうですね」

「てか彼氏さんの周りの人達もみんなヤバいっすね」

奏翔さんと丈慈さんの事かな?

「前も言いましたけど、一人は幼馴染で、もう一人は彼のイトコなんです」

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