副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「それじゃ週末、ショーも見に行けるか聞いてみるわ! 泊まる?」

『まさか。そこは宿とったわ。でもせっかくだから遊びには行かせて欲しいな!』

「ははは! 絃はもしかするとあの子達に囲まれて寝たいとか言い出すかもしらんよ」

『それなら、この子らだけ置いてくわ! ははは! ええね、それも! そうなったらパパとデートでもしよか! はははは!』

耳壊れそっ!
ママの笑い声はいつも豪快だ。
私と同じチビなのに。

「ほな、楽しみにしとくわ! 車で来るん?」

『当たり前やん。ほなまたな! 絃くんによろしく言っててな』

「うん! ほなまた」

そうこうしてるうちにあっという間にレジデンスについた。
良かった。

そして何げなしに後ろを振り向く。

スッと人影が見えた気もしたけど…
気のせいか。
誰もいない。

私はそのままレジデンスへ入ったのだった。

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