副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
会社ではとりあえず私は普通にしている。

内心ドキドキしながら。

何て言おう。

そんな事を思っていても仕事はあるわけで、その事だけを考えているわけにもいかない。

なんか金子くんもいつにも増して様子を伺ってくるし。
まるで見張ってるみたいに。

気持ちを切り替え業務へ集中する日々が続いて、遂に待ちに待った週末がやってきた。

「いよいよ明日だね! 楽しみだね」

「ん? あ、ああ。そうだな」

絃の様子がちょっとだけおかしい。
夜ご飯を向かい合って食べながらそんな事を思った。

「仕事、最近どう?」

え?
仕事…?
仕事は…

「か、変わりないよ! 相変わらず目はやられる」

「…そうか」

うん。
仕事は変わりない。
絃、急にどうしたんだろ…

「明日は10時のショーに出るんだって!」

私はとりあえず話を戻した。

「楽しみだな」

絃は何か言いたそうな顔をするもすぐにいつものように笑った。
考えすぎかな。

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