副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
ブルースは吠えない代わりにぐるぐると回って見せる。

うちの3頭はよっぽどの事がないと吠えない。
私ですらあまり吠えたのは聞いたことがない。

本来ドーベルマンは警戒心も強く、知らない人に心を開くまで時間を要する事が多い。

うちの3頭は、ロッジで様々な犬や人と触れ合っているからか割と友好的だが、絃に対してはダントツだった。

絃には何か感じるものがあったのだろうか。

ひとしきり3頭と遊ぶ絃をベンチに腰掛け見ていると、今度はロッキーがボールを持って私の所へやってきた。

「へへへ。遊ぼうか」

ロッキーは嬉しそうにぴょんぴょんする。

そして私も遊び始め夕方まで皆んなでたっぷり遊んで部屋に戻った。
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