副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
その後、夜ご飯も食べ終えまたゆっくりと過ごす。

ロッキー達は私たちに寄り添うようにくっついてきて、甘えん坊全開だ。

そんな中、3頭の目を盗んでキスをしたり。
でも結局見つかって3頭と目が合う。
そのたびにクスクスと笑い合った。

「那智、散歩いつ行く? トイレしなきゃだろ?」

「あ、そうだね。もう少ししたら行こうか」

時計を見れば21時を回るところだった。

3頭を連れて外に出る。
少しして、ビニール袋を忘れた事に気づいた。

「絃、ビニール袋忘れちゃった! ちょっとだけ待ってて! すぐとってくる」

私は返事も聞かずにダッシュで戻り袋を持ってまた外に出た。

「やっと一人になったね」

え?
後ろから男性の声がして振り向く。

嘘…
なんでここにいるの…

私はジリジリと後退りする。

「なんで…」

「ずっと前から僕だけの那智ちゃんだったのに。なんであんな男といるの?」

何を言って…

「あんな男のために変わったの?」

今私の前にはあのメールを送ってきた張本人がいる。
< 208 / 264 >

この作品をシェア

pagetop