副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい


「もう許さねぇぞ。せいぜい覚悟しとけ。週明けにはお前はもうクビだろうな」

「な、なんでっ…」

「お前がしてる事は立派な犯罪なんだよ。こんな所まで押しかけてきて。わかるか? こっちはもう準備は整ってんだ」

こいつはやっぱり那智のマンションに押しかけた奴だった。
防犯カメラにも映っていた。

「俺が黙って何もしないとでも思ったか?」

弁護士にも既に話しはしてある。

「不法侵入に、ストーカー行為。盗撮。それから不正アクセスにハッキング」

俺の自宅のPCがバグを起こしたのもコイツの仕業だった。
そんな手の込んだ嫌がらせをしてたとはな。

那智がそれをすぐに治してしまったから相当焦ったはずだ。

鈴木はそのまま廃人のように放心してしまっている。

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