副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「しかも今回はこいつらがいたから」

俺は3頭を見る。

「絃、いろいろ調べてくれてたんでしょ? 私だけじゃそこまで出来なかったし。ありがとう、本当に。ロッキーたちもありがとね」

そう言って那智は3頭を撫でた。
頭を撫でられて満足そうにしてる3頭を見て、本当に守ってくれてありがとうと感謝の気持ちでいっぱいになった。

その日は3頭がベッドの回りを囲む中、二人で抱きしめあって眠った。

そして翌朝、散歩をしてドッグランで遊んでいると昼頃那智の両親が迎えに来て帰って行った。

「静かだな」

「ふふふ。そうだね」

ソファでそれぞれの時間をとも思ったが、俺は我慢の限界を迎え那智をベッドへ組み敷いた。

「那智。もう一人で頑張らなくていい。俺に頼ってくれ」

「絃…」

「俺に守らせてくれ」

那智は綺麗な瞳に涙を浮かべコクっと頷いた。
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