副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい

季節は秋も深まり徐々に肌寒くなってきた。

絃は変わらず時間が合えば迎えに来てくれる。
私は、絃が守ってくれたおかげでもう夜道は怖くない。
でも絃は心配もあるけど、やっぱり早く会いたいからと言って迎えに来てくれるのだ。

そんなある日、維織と美空にハロウィンのイベントに行かないかと誘われる。

話によると丈慈さんの妹の翠ちゃんと、奏翔さんの妹の音羽ちゃんも来るらしい。

凄い。見てみたい。
まだなんだかんだで高校の時から会えていないし。

「ねぇ、絃。維織たちにハロウィンのイベント行かないかって誘われた」

ベッドで絃の体温を直接感じながら腕枕をされてまどろむ中私は言う。

「ははは。行くのか？」

「イベントは正直何でもいいけど、翠ちゃんと音羽ちゃんも来るらしくて、会ってみたい」

「クククク。そうか。いいんじゃないか？　楽しんできな」