副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「はい! 那智はこれね!」

「え!? これ!? こんなの着るの!?」

美空が私に渡したそれは、レザーでできたビカビカのベアトップのミニ丈のワンピースだった。

そして、同じくレザーで顔が半分まで隠れていて目元だけがくり抜かれているうさぎのマスクを渡される。
それから太ももまであるブーツと、肘までのグローブ。

「そだよ! 絶対似合うから。海外の女性アーティストみたいで可愛いよ?」

私は渋々着替え出す。
マスクをつけると美空はまた髪をセットし始める。

「完璧! もう、あのアーティストにしか見えないわ」

そう言う美空は、ホワイトから左右がそれぞれ赤と青にグラデーションのついたカラーのウィッグを被りツインテールにした。

だからか、アイシャドウも左右で赤と青だったのは。

「映画のヤツだ!」

まんまハー◯ー・クイーンだ。

「そっ! いい感じでしょ?」

「可愛い!」

そして維織は、ずいぶんオリエンタルなメイクだと思えば、アラ◯ンのジャ◯ミンのような煌びやかな民族衣装に着替えた。
そして口元を同色のベールで覆った。

おへそまるみーえ。

美空もだけど。

皆んなで可愛いを連発しまくる。


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