副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
中に入れば、大音量で音楽がかかっていて、ギラギラの照明はレーザービームをそこら中に飛び散らせていた。

どこを見ても仮装してる人たちばかりで、見ているだけで楽しくなる。

「私、こういう所くるの初めてや」

「ははは! たまにはいいでしょ? うちらもこんな時くらいじゃないと来ないよ?」

「そうなんだ」

乾杯をして写真を撮ったり、お互いの近況を報告したりと会話が弾む。

「それにしてもさ、良く絃許したね!」

音羽ちゃんが言い出す。

「だからさ。うるさかったよ!」

維織が答える。

「ははは! 彼女がこんな可愛かったら心配するでしょー」

翠ちゃんが私を抱きしめてそんな事を言う。

「ねぇねぇ、お姉さんたち。俺たちと向こうで飲まない?」

その時、男性に声をかけられる。
こ、これが噂のナンパというやつや。

< 224 / 264 >

この作品をシェア

pagetop