副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「ヨダレでんぞ」

絃に言われて慌てて口を閉じた。

「はぁー。お前可愛いすぎ」

耳元で囁かれる。

「ちょっ」

もうっ！
みんないるのに！

そして開いてる席を見つけて皆んなで座って、変な色のドリンクや目玉とか乗ってる食事をとった。

「気持ち悪っ」

そう言ってる絃は私の隣で優雅に脚を組んでレッドアイを飲んでいて吸血鬼そのものだった。

結局なんだかんだで皆んなでワイワイ過ごしてそれぞれ解散する事になった。

「楽しかったー」

「そりゃ良かった。にしても恥ずかし過ぎるわ」

ははは。
こんな格好までしてついて来た絃がおかしい。

「ふふふふっ。似合ってるよ」

「うるせ」

そう言いながらもキュッと優しく手を繋ぐ絃。
帰りのタクシーでそんな事を言いながら家に帰ったのだった。
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