副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい


絃のおかげで私の毎日は輝いている。
絃がいてくれたから、たくさん乗り越えられた。

絃が綺麗だと褒めてくれたこの瞳も、顔も、低めの身長だって…

今は全部、ありのままの自分として受け入れられるようになった。

全ては絃が私を愛してくれるから。
私も自分を愛せる。

この力強く逞しい絃の腕に抱かれるたびに幸せに包まれる。

絃も同じだといいのに。

「絃っ…はぁっ…絃っ」

何度も何度も愛おしい彼の名前を呼んだ。

愛してると心で唱えながら。

「那智っ…愛してる」

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