副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「ねぇ、あの子。あのメガネの図書委員でしょ? 何あれ。笑っちゃうんだけど」
「今更すぎない?」
あー。
やっぱり。
だよね。
わかってた。
私はますます恥ずかしくなって下を向く。
何を馬鹿みたいに浮かれていたんだろう。
あれはやっぱり私をからかっただけだったのに。
そしてすぐにメガネをかけて、少したてば前髪も直ぐに伸びて私はまたいつもの姿に戻った。
これがいい。
これなら誰も何も言わないし。
愛だの恋だの私には関係ない。
二度とこんな思いはごめんだ。