副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
それからソファにいつものようにくっついて座り、仔犬たちがじゃれあっているのを見ながら会話をする。

「でもまさかだった。那智も仔犬を連れてくるなんて」

「私もだよ。でも本当にそれ以外考えられなかった」

「嬉しさ倍増だわ」

「本当に。ありがとう絃」

絃は私を見てまたキスをした。

「俺も。ありがとう」

「名前決めなきゃね」

「そうだな。どっちもオスだよな」

「うん。どうする?」

いろいろ悩んだ結果、ウィルとマーティンになった。
バッ◯ボーイズに出てくる俳優さんの名前からもらった。

「那智、俺の親に会って欲しい」

「うん、もちろん!」

「聞いてるかもしれないけど、引くなよ。たぶん凄い歓迎を受けるはずだ。今もずっとお前に会う事を楽しみにしてるんだ」

「そうだったの?」

「ああ。親父もお袋も、首を長くして待ってる」
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