副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい

「那智。あんまり可愛い事今言うなよ。俺ずっと我慢してんだから」

絃の目に情欲の炎がゆらりと揺らめいているのに気づいた。

その後家に帰ると、ウィルとマーティンはケージの中で尻尾をぷんぷんと振ってぴょんぴょん出迎えてくれる。

「ただいま」

絃がケージから出してしゃがむと二匹はゴロンとお腹を出す。

「ははは」

私も隣にしゃがみ絃と一緒に撫でてあげる。

絃はパパに教えてもらったように、着々とコマンドの訓練をしている。
先は長そうだけど。
でもウィルもマーティンも楽しそうだ。

もう少しでちゃんとしたお散歩にも出かけられそう。

今はまだ見た目は天使だが中身は小悪魔が棲みついてるがごとくイタズラしまくりだ。

おかげで家の中は壊されても大丈夫な物以外別室に避難され、ガランとしている。

室内で散歩の練習をしたりしながら信頼関係を築いてるところだ。

そしてたっぷりコミュニケーションを取り、またケージに戻し、入浴も済ませて私達は寝室へと入った。

「もう限界だ。抱かせてくれ。愛したくてたまらない」

そう言って噛み付くようなキスで口を塞がれた。
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