副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
次の日は、カヤックに乗った。
ウィルとマーティンは以外と大人しくてこれまたスーパー可愛い。

ライフジャケット姿がまた最高。

「絃、最高だね! 天気も良いし」

スイスイとスムーズに漕いでくれる絃。

「ああ。そうだな。怖がられなくて良かったよな」

「全然大丈夫だったね!」

少し前の方を進むアルも丈慈さんと天音と大人しく乗っていた。

うるさかったのは、美空と維織だ。

「バカ! 揺れんな!」

奏翔さんが頑張ってバランスをとっている。

「あははははは! 何? 奏翔怖いの?」

「違えよ! お前泳げねぇだろって」

あの二人本当面白い。
ふふふっ! 維織泳げないんだ。

反対側を見ればこちらも。

「ちょっと! 大地、揺らさないでってば!」

「ははは! 大丈夫、落ちたらちゃんと助けてやる」

この夫婦も楽しそうだった。

一度それぞれ部屋に戻って、男女に別れてお風呂に入る。

「ふふふふっ! 楽しいね」

天音が湯船に浸かりながら肩にお湯をかけながら笑った。

「最高ー! 大自然満喫って感じ」

「わかるー」

みんなすっかりこの場所が気に入ったようで嬉しくなる。

「私も。実は泊まりに来たの初めてだから。みんなと出会えて本当に良かった」

私は感謝の気持ちを伝える。

「えー、泣けるー!」

そんな事を言いながら、湯船の中で素っ裸で身を寄せ合い顔をぐちゃぐちゃにしながら笑った。
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