副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「みんな、家族だって認めてもらったみたいで嬉しかった。そして、みんな私を大事にしてくれてるからロッキー達も受け入れたんだろうなって」

「那智…みんな家族だし、それ以前にお前のことがみんな人として好きなんだよ」

そう言ってまたこめかみにキスをくれる。

「ありがとう絃。こんなに自分が幸せになれるなんて思ってなかった」

「俺もだ。そもそも結婚とは無縁の生活してたし。一人で犬飼って、一生終えてもいいと思ってた」

「そうだったの?」

「そうだよ。だから今の所に引っ越した。結婚もする気もないのにドッグラン目当てで。ははは」

めっちゃファミリー向け物件やん。
さすがやな。

「引っ越して少し落ち着いたらなんて思ってた矢先に、那智に会ったんだよ」

そうだったんだ。
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