副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
大学卒業後、この会社に就職しプログラマーとして働いている。

日々、会社と家と本屋の往復しかしない生活を続けていればいつの間にかアラサーと呼ばれる域にきていた。

前髪は目にかかるか、かからないかの凄く邪魔な長さ。
人に見られるのが苦手な私はいつも俯いている。
どうか見られませんようにと願いながら。

趣味は読書とマンガやアニメ。
そしてメガネ。
どう見たって見た目はオタクそのものだ。
まぁ中身もそうだけど。

いいんです。

でも、実はこんな私でも一度だけ心揺さぶられた時期があった。

あれは高校一年の春。
入学して間もない頃だった。
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