副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「いやー、濡れちまった」
先輩はそう言って髪を掻き上げた。
私は持っていたハンカチをそっと差し出す。
「よかったら…」
「ああ。大丈夫。ありがとう、濡れちゃうからいいよ。俺の家近いし」
そうだったんだ。
この辺りに住んでたんだ。
めっちゃ近所やんけー。
「送ってくよ。家どの辺?」
「あ、近いので大丈夫です!」
「まぁ、そう言わずに」
これ以上断るなよとそう言ってるような目で見られる。
「それじゃ、すみません。お願いします」
そう言って行き先を告げる。
「おけ。しかし悪いな変なの見せて」
それにしてはケロっとしている。
「大丈夫ですか?」
「ああ。別になんともない」
「そうですか」
「俺をブランドか何かだと思ってるような女ばっかだから」
え…
なんか彼らしくないな。
「あの…壁だと思って愚痴ってもいいですよ。ご存知の通り存在消すの得意なんで」
先輩はそう言って髪を掻き上げた。
私は持っていたハンカチをそっと差し出す。
「よかったら…」
「ああ。大丈夫。ありがとう、濡れちゃうからいいよ。俺の家近いし」
そうだったんだ。
この辺りに住んでたんだ。
めっちゃ近所やんけー。
「送ってくよ。家どの辺?」
「あ、近いので大丈夫です!」
「まぁ、そう言わずに」
これ以上断るなよとそう言ってるような目で見られる。
「それじゃ、すみません。お願いします」
そう言って行き先を告げる。
「おけ。しかし悪いな変なの見せて」
それにしてはケロっとしている。
「大丈夫ですか?」
「ああ。別になんともない」
「そうですか」
「俺をブランドか何かだと思ってるような女ばっかだから」
え…
なんか彼らしくないな。
「あの…壁だと思って愚痴ってもいいですよ。ご存知の通り存在消すの得意なんで」