副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
そしてお手洗いから戻ると、絃先輩が美空ちゃんと大地さんと、え?

「維織ちゃん?」

私が声をかけると皆んなが振り向いた。

「那智ちゃん!」

維織ちゃんが笑顔で駆け寄ってきた。

「お、お久しぶりです」

「久しぶり! やっぱり可愛いー! キャー」

テンションたかっ!
すると美空ちゃんもやってきた。

「お人形さんみたいだよね!? キャー」

二人は私の前で何故かぴょんぴょん飛んで、バシバシ叩きながら抱きつき合っている。

「帰るぞ」

絃先輩が声をかけた。

「えー? やだぁ! ご飯食べ行こうよ! あ、奏翔(かなと)んとこいこ! ね!?」

維織ちゃんが私の肩を揺さぶる。
いや奏翔って誰やねん。

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