副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「あ、奏翔ー? 美空だけどー。うん! 今から行くねー!」

美空ちゃんが奏翔って人に電話をした。
決定事項で。

「おい、勝手に決めんなよ。那智、わりぃ。行けそう?」

絃先輩が私に伺いをたてる。

「だ、大丈夫です」

すると絃先輩はフッと笑った。

「そうか、それじゃ行くか」

スタスタと店を出て行ってしまった。

お支払いしないと。

「大地さん、美空さん、お支払いを」

「あ、大丈夫。もう絃くんからもらったよ」

大地さんが答えた。

「え!?」

美空ちゃんもニコニコしながら頷いている。

「あとこれ。はい、俺たちからプレゼント」

そう言って紙袋を渡された。
え?
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