副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
白の普通のTシャツに、インディゴのストレートジーンズだ。

「待って! 私、ダサいです!」

すると皆んなが振り向いた。
絃先輩は何故か肩を揺らして笑ってる。

そしてこっちに歩いてきた。

「那智。そのTシャツ、デニムにインしてみて」

言われた通りにせっせとグイグイ突っ込んだ。

すると、ちょっとだけ引っ張られてふわっとした感じに調整され、袖も何回か捲られる。

「はい。これで大丈夫」

「あ、ありがとうございます」

その間も皆んなはニコニコ待っててくれていた。

「見て!」

そう言って、美空ちゃんにお店の窓に身体を向けられた。

あ、本当だ。
なんか野暮ったくなくなった。

「いい感じよ!」

明るい髪色にメイクも施されて、一気に垢抜けた感じがする。

もっとファッションについて勉強しよう。
そう思った。

「ありがとうございます。本当に」









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