副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
ついた先はホテルのBARだった。
え!?
こんな所に、デニムでいいの?

不安になっていれば、何も言ってないのに先輩に大丈夫と言われた。

先輩が言うなら大丈夫なんだろうと思う事にした。

店に入ると、ベスト姿のスーツを着たこれまた高身長のハンサムが現れた。
ん?
この人って…
私は見上げる。

「いらっしゃい、お? 今日は新顔さん連れてるな」

この人が奏翔さん?

「そっ! 高校の同級生だった那智ちゃん!」

維織ちゃんが紹介してくれる。

「ああ。図書委員の」

そう言って、奏翔さんは絃先輩をチラッと見てまた私に視線を戻した。
んん!?
知ってるの!?

「俺、奏翔。よろしく。絃達と一緒にいたんだけどわかるかな?」

そして昔を思い出す。
あ!
いたわ。いたいた!

私はコクコクと頷いた。

「ゆっくりしてってな」

私達はズラっとカウンターに並んで座る。
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