副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「隠れ那智ファン!?」
なんじゃそりゃ!?
「そう! その瞳の色もめっちゃ綺麗だし、顔もめっちゃ美人だし、小柄でお人形みたいでさ。なのにいつも読書して一人でいて、でもなんか凛としててカッコいいと思ってたの。真面目で何事もにも真剣で。でもあんまり目立ちたくなかったでしょ?」
維織ちゃんに私はコクっと頷く。
「だからさ、うちらほら目立つじゃん? だからあんまり話しかけたら迷惑かなって…」
そんな風に思ってたんだ…。
「ありがとう。実は私、目の色とか髪の色が凄くコンプレックスで…」
「そういう事か…。素敵だよそれ!」
美空ちゃんまで…。
「中学の時までは普通にしてたんだけど、散々な目に遭って…」
私は昔の話をした。
「あの時も、なんかクラスの子に今更だとか言われて笑われちゃって…あははは」
「何それ! ただのひがみじゃん!」
美空ちゃんがぷんぷんしてる。