副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
車に乗り先輩を見る。

「先輩、あの今日は本当にありがとうございました」

「その先輩てのなんか痒いからやめて」

「い、絃さん」

「あーそれも嫌」

え。
んじゃなんならいいの。

「絃くん?」

「んー。無理」

は?

「絃?」

「それだわ。はい、それでよろしく。あと敬語もやめろ。仕事してるみてぇだろ」

そうか!?
まぁ、絃…が言うなら。

「いややっぱり呼び捨ては…」

「かんにん?」

笑ってやがる。
これ私で遊んでないか?

「からかわないで」

「あはは。ごめんて」

「絃くん。この間会った時だって、誰? とか言ってからかった」

私は酔っ払ってるし敬語はあっさり抜けた。

「ごめんて。逆に変わってなくて驚いた」

なんだよそれ。

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