副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「そもそも覚えてくれてるとは思ってなかったけど、やっぱりショックだったよ」

「はは。忘れないよ。一年間図書室で昼休み一緒に過ごした仲だろ」

ニヤつくな。

「絃くん寝てただけじゃん」

「那智も本しか読んでなかったろ。俺の事見向きもしなかった」

それを言われると何も言えねっす。

「見て欲しかったようには見えなかったけど」

「ははは。まぁな」

ほらね。

「私は図書室の番人ですから。うるさい追っかけが来たら、追っ払ってやるつもりでした」

「敬語、戻ってる」

言われて気づく。

「そこは徐々に…」

「あ、何? 俺ともこれから仲良くしてくれんの?」

だからニヤつくなっての!

「いや、あの。うん。私なんかで良かったら」

どの口が言ってんだよ。
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