副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「いや、別に…」

「俺らの前では隠さなくていいよもう。ありのままで」

「うん。まぁ 「「徐々に」」

重ねて言われた。
私は目を大きく開けた。

「「からかわないで」」

また!?

「はーおかし。那智、わかりやすいなお前」

そんな風にからかわれながらマンションまで送ってもらった。

「あの絃くん。今日は本当にありがとう! 私頑張るね!」

「ああ。大した事してないよ俺は。それより頑張るって何を?」

「え? いやせっかくこんな感じにしてもらったし、ファッションとか。仕事も頑張る!」

「そういえば、仕事何してんの?」

「プログラミングしてる」

「すげーな。エンジニアじゃん」

「メガネ似合うでしょ?」

そう言って指でメガネを作って笑って見せると絃くんは少し驚いた顔をした。

「ははは。今の感じでも似合うよ。頑張ってな。それじゃ」

「ありがとう。それじゃ、お休みなさい」

「お休み」



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