副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
気づく想い
〜絃side〜

那智を送った帰り道一本の電話が鳴る。
有希(ゆき)か。

「はい」

『絃、これからどう?』

まぁいっか。明日休みだし。

「今どこ?」

『家』

「わかった」

俺はいつまでこんな事続けるんだかな。
だんだん周りも結婚し始めてるし。
と言っても俺は全く結婚する気なんかないけど。

それより犬が欲しい。
そんな事を思いながら有希のマンションへ向かった。

「あっ…はぁん! いい! もっと!」

有希が俺に組み敷かれて高い声を出している。
ガンと奥まで突いてやれば身体を震わせた。

(絃くん)

その時何故か急に那智が俺を呼んだ姿が目に浮かんだ。

なんでだよ。

頭から追い払うように腰を振る。

クソ。
イかねぇ。

「い、絃?」

「わり。今日調子悪いわ」

こんな事今までなかったのに。



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