副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「あいつら友達だったっけ? あれだろ? 隠れ那智ファンだろ? 翠が騒いでた事あったわ昔」

丈慈が言う。

「ああ。そーいや俺も聞いた事あるわ」

大河も思い出したように話し出す。

「なんで今?」

奏翔が俺を見る。

「いや。俺こないだ女ともめたっつーか。んでそれをたまたま目撃されてよ」

事の経緯を渋々話す。

「お前なぁ…ビンタって」

話を聞いた丈慈が呆れた顔をする。

「いやいや。会社まで来て、急に家連れてけとか言う? 付き合ってもないんだぜ?」

「まぁ、そりゃないわな」

「だろ? んで、お前彼女じゃねぇだろって言ったらバチコーン」

「遊ぶ相手間違ったな」

大河が笑う。奏翔も。

「んで愚痴聞いてもらって、向こうの悩み聞いて、なんかほっとけなくて今日大地んとこに連れてった。したら美空もきて、維織も来たって感じ」



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