副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい


同じクラスの藤崎維織(ふじさきいおり)ちゃんだ。
私からぶつかったのに、とても心配そうに謝ってきてくれた。

「あ! 私の方こそ、すみません!」

私も慌てて謝る。

「あはは! 気にしないでー」

そう言ってすぐに自分の席に戻って行った。

び、美人すぎる。
維織ちゃんはとんでもなく美人だ。

入学式の時に初めて見て、同い年にこんな美人がいると知って衝撃を受けた。

そして、類は共を呼ぶとはこの事なんだろうと思った。
だって、維織ちゃんの周りにもとんでもない美人さん達がいたから。

クラスは違うけど、髪が長くて黒の綺麗なストレートヘアの子が翠(すい)ちゃん。
少し茶色い髪の子が美空(みく)ちゃん。
猫目気味の可愛らしい雰囲気の子が音羽(おとは)ちゃん。

そしてそこに、維織ちゃんが揃うと全員モデル体型でスラッと背が高く、とんでもない美人集団が出来上がる。
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