副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
「なんでほっとけなかったんだろうな」

丈慈がクスクス笑う。

「知らん」

「今日、別な女抱いてる時何考えてた?」

「は?」

何って…
そして一瞬那智がよぎった事を思い出した。

「なんか思い出したか?」

いやまさかな。
集中力が切れただけ…だろ。
ただ単に。

「いや…」

でもアイツが頭をよぎってからなんか調子悪くなったよな。

「そんな事ある?」

丈慈に聞く。

「どんな事か知らないけど、ちなみに俺は嫁じゃないと反応もしない」

「はいはい」

出たよ。本当に嫁好きだよなコイツは。

「大地もだとよ?」

奏翔が補足する。

「おい。俺の前でやめろ」

大河が突っ込んだ。
ははは。
確かに妹のあれこれは聞きたくねぇよな。
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