副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
翌朝目が覚め、時計を見れば10時だった。
昨日遅かったしな。

那智はまだ寝てるか?

そう思いながらリビングに向かう。
ガラス張りのドアを開ける前に那智がいるのが見えた。

あいつあんなの持ってきてたから荷物やたらデカかったのかよ。

那智は窓際で、陽の光を浴びながらヨガマットをしいて外を見ながらヨガをしていた。

すげー。
逆立ちしてる。
サソリみてぇなやつだ。

スポーツブラとスパッツを履いたその姿は、逆光になっていて綺麗なシルエットが浮かび上がっている。

綺麗だった。

髪を高い位置で結んで、首が細くて。
手足はスラッと伸び、程よい筋肉がついてるのがわかった。
小さいのにあんなにスタイル良かったのか。

思わずドアを開けるのをためらってしまう。

あ、終わったらしい。
クルクルとマットを巻いて、奥の部屋へと入って行った。

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