副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
その後支度を済ませ、ランチをしてから買い物に行く事にした。

那智は、白のTシャツに黒のサロペットを着てビーサン。
ミルクティーベージュの髪は緩めに巻いて後ろで結っていた。

いや普通に可愛いんだが?
メイクもちゃんとしてるし。
できるんじゃん。
思わずその華奢な首に噛みついてしまいたくなった。

俺も白のTシャツと黒のショートパンツを合わせてビーサンにした。

ランチは最近できたイタリアンのお店に行く事にした。

街を二人並んで歩く。

「絃くん。皆んなが見てますっ」

ククククっ。動揺すると敬語になるらしい。

「気にすんな。前向いてろ。堂々としとけばいい」

「はい!」

言われた通りにピシっと背筋を伸ばす那智。
ははは。

「それでいい」

せっかく可愛いいし綺麗なんだから。
俺だけじゃここまで目立たない。
那智を見てる。
小さいのになんか存在感あるよな。
< 97 / 264 >

この作品をシェア

pagetop