副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
俺はすれ違った男がニヤニヤしてるのを見つけてギッ睨むとそそくさと逃げていった。
なんだよ。
那智はその間もすっかり見られている事は気にしない事にしたのか、ヘラヘラ呑気に喋っていた。
そして店についてメニューを見る。
何やら悩んでいるみたいだ。
「ククククっ悩んでる?」
「うん。タラコにするか、カルボナーラにするか、きのこの和風にするか、でもピザもいい」
いやいや多いな。
「んじゃ三つ選んで。余ったら俺食うから」
「え、絃くんは? 選ばないの?」
「俺は那智が選んだの食べるからいいよ」
「やっさし。はぁー。参った参った」
「いいから早く選べ。腹減った」
「ははは。んじゃこれにする」
注文して待ってる間に俺の携帯がなる。
メッセージだ。
うわ。
有希だ。
てかもう、なんか…。
俺はそういう関係の女全員にその場で終わりにするとメッセージで送った。
なんかスッキリしたな。