君との約束
「それでは、ここでまたYUIさん情報を
少しお伝えしたいと思います」
「ある共演者からの情報です。
『YUIさんは、おばあ様から頂いたという台本ケースを
とても大切にされているそうで、台本ケースの端の
ほうに小さな字で刻印がしてあるそうですが、
そこにはローマ字でおばあさんの名前が記してあって、
おばあちゃん思いのいい子ですよ』とのことですが。
それが、これですね……」
と……モニターに唯の台本ケースが映し出された。
驚いた唯であったがすぐに、
「あ……これですね。そうですね隅の方に刻印が
ありますね。 『KINUKO』って……」唯が答える。
モニターに映しだされた台本ケースを見る
『RAIN』のメンバー。
「本当ですね。おばあ様のお名前ですね」
と司会者が言った。
「ええ、まぁ……」と呟く唯。
「ぷぷぷ……おばあちゃんの名前って」
と明らかに笑いをこらえている悠。
そのかすかな悠の声が聞こえた唯は
ちらっと一瞬、悠の顔を見た。
司会者が……
「悠さん、どうかされましたか?」
悠は、司会者の言葉にニコッと微笑むと
「いいえ、YUIさんはおばあちゃん
思いなんですね」と言った。
唯の台本ケースと『KINUKO』については
それ以降、深く掘り下げられることはなかった。
対談は、後半戦に入っていく……。
少しお伝えしたいと思います」
「ある共演者からの情報です。
『YUIさんは、おばあ様から頂いたという台本ケースを
とても大切にされているそうで、台本ケースの端の
ほうに小さな字で刻印がしてあるそうですが、
そこにはローマ字でおばあさんの名前が記してあって、
おばあちゃん思いのいい子ですよ』とのことですが。
それが、これですね……」
と……モニターに唯の台本ケースが映し出された。
驚いた唯であったがすぐに、
「あ……これですね。そうですね隅の方に刻印が
ありますね。 『KINUKO』って……」唯が答える。
モニターに映しだされた台本ケースを見る
『RAIN』のメンバー。
「本当ですね。おばあ様のお名前ですね」
と司会者が言った。
「ええ、まぁ……」と呟く唯。
「ぷぷぷ……おばあちゃんの名前って」
と明らかに笑いをこらえている悠。
そのかすかな悠の声が聞こえた唯は
ちらっと一瞬、悠の顔を見た。
司会者が……
「悠さん、どうかされましたか?」
悠は、司会者の言葉にニコッと微笑むと
「いいえ、YUIさんはおばあちゃん
思いなんですね」と言った。
唯の台本ケースと『KINUKO』については
それ以降、深く掘り下げられることはなかった。
対談は、後半戦に入っていく……。