君との約束
あれから数年の年月が流れた。
本棚に飾られた『KINUKO』と彫られた古い
台本ケース。
隣には仲間に囲まれ笑うウエディングドレス姿の唯と
タキシード姿の悠の写真。
「悠さん、私、撮影だからもう行くね」
寝室に入りベッドに寝ている悠に声をかける唯。
眠そうな目で両腕を伸ばし唯を引き寄せると
「う~ん、行ってらっしゃい」と軽くキスをする悠。
玄関から出て行く唯の足音、
悠はベッドから起き上がるとリビングに向かって
歩いて行く。
リビングのドアを開けるとダイニングテーブルの上には
お茶碗につがれた白米、お椀に注がれたお味噌汁と
焼き鮭、『だし巻き卵』が置かれていた。
そして、一枚のメモ用紙が貼られてあった。
だし巻き卵を一切れ手に取りパクっと口に入れた悠……
「う~ん、これよこれこれ……」と呟く。
テーブルに貼られた一枚のメモ用紙、
悠が手に取り微笑んだ。
悠さんへ
今日も、あなたの傍にいれて
幸せです。 唯
~君との約束 完~
本棚に飾られた『KINUKO』と彫られた古い
台本ケース。
隣には仲間に囲まれ笑うウエディングドレス姿の唯と
タキシード姿の悠の写真。
「悠さん、私、撮影だからもう行くね」
寝室に入りベッドに寝ている悠に声をかける唯。
眠そうな目で両腕を伸ばし唯を引き寄せると
「う~ん、行ってらっしゃい」と軽くキスをする悠。
玄関から出て行く唯の足音、
悠はベッドから起き上がるとリビングに向かって
歩いて行く。
リビングのドアを開けるとダイニングテーブルの上には
お茶碗につがれた白米、お椀に注がれたお味噌汁と
焼き鮭、『だし巻き卵』が置かれていた。
そして、一枚のメモ用紙が貼られてあった。
だし巻き卵を一切れ手に取りパクっと口に入れた悠……
「う~ん、これよこれこれ……」と呟く。
テーブルに貼られた一枚のメモ用紙、
悠が手に取り微笑んだ。
悠さんへ
今日も、あなたの傍にいれて
幸せです。 唯
~君との約束 完~