恋はレモンのように
夕方、部活を終えた矢上が帰宅すると、
荷物を持った葉山が玄関で靴を履いていた。
「あれ? 俊二、何処か行くの?」
矢上が葉山に尋ねると、
「桜井先生の代わりに、
急遽九州に出張になった。
だから、留守を頼むよ」
「ふ~ん。で、何時帰ってくるんだ?」
「日曜日の夜の便だ……」
「わかったよ。気をつけてな」
「ありがとう。あ、それから夏の
両親に頼まれたんだけど、おじさんとおばさん、
今日から旅行でいないらしいんだ。
で、明日の夜、村尾と梶本が夏の家に
泊まりにくるらしい……
もし、なにかあったらよろしくって
頼まれてたんだよ。
だから、慎也、俺の代わりによろしくな」
「あいつら、親の不在時に……」
「まぁ、いいじゃないの。あいつらは
大丈夫だよ。なにせ、俺の生徒だから」
葉山はニコッと笑うと玄関から
出て行った。
荷物を持った葉山が玄関で靴を履いていた。
「あれ? 俊二、何処か行くの?」
矢上が葉山に尋ねると、
「桜井先生の代わりに、
急遽九州に出張になった。
だから、留守を頼むよ」
「ふ~ん。で、何時帰ってくるんだ?」
「日曜日の夜の便だ……」
「わかったよ。気をつけてな」
「ありがとう。あ、それから夏の
両親に頼まれたんだけど、おじさんとおばさん、
今日から旅行でいないらしいんだ。
で、明日の夜、村尾と梶本が夏の家に
泊まりにくるらしい……
もし、なにかあったらよろしくって
頼まれてたんだよ。
だから、慎也、俺の代わりによろしくな」
「あいつら、親の不在時に……」
「まぁ、いいじゃないの。あいつらは
大丈夫だよ。なにせ、俺の生徒だから」
葉山はニコッと笑うと玄関から
出て行った。