恋はレモンのように
夕方……、
ポツリ、ポツリ、ポツ、ポツ、
ザァー、ザァー、ザァー……。
黒い雨雲から一斉に降り出した雨。
雨粒は勢いよく地面を叩きつけると、
庭の芝生の上を流れるよう這い、
そのまま土の中に浸透していく……。
窓際のガラス越しに外を見つめる夏。
「あ~、とうとう降り出したか……
ひとみちゃんと、恭介大丈夫かな?」
心配する夏。
ピンポーン……。
玄関のインターフォンが鳴った。
夏が玄関のドアを開けると、
ひとみと恭介が両手いっぱいに
荷物をさげてやってきた。
「きゃ~、ひとみちゃんも恭介も
ずぶ濡れじゃん。早く上がって!
私、タオル持ってくるね」
そう言うと、夏は慌てて浴室から
タオルを取り二人に渡した。
「いや~、あと少しだったのにな……
夏の家直前で雨降り出したからな……」
首からタオルを下げた恭介が言った。
「本当よね~。参っちゃった、髪の毛
グチャグチャだよ。夏、ドライアー貸して」
「あ、うん。洗面所の所にあるから、
適当に使って……それから、濡れた服
乾かすから、着替えれば?」
「ありがとう。そうするよ」
と言うとひとみは洗面所に歩いて行った。
「恭介も、服乾かすから着換えれば?」
「あ、じゃあ、そうしようかな……」
そう言うと、恭介は夏の前で上着と
Tシャツを勢いよく脱いだ。
「ちょっと~、恭介、何、裸になってんのよ」
慌てて手で目を覆う夏……。
夏の行動に、少し驚いた恭介は、
「あ、ごめん。つい、いつものクセで」
と呟いた。
「夏~、このスタイリング剤貸りていい……かな」
洗面所からスタイリング剤を片手にひとみが
戻って来た。
上半身裸の恭介を見たひとみ……
目を丸くすると、
「ちょっと~、なに、なに? 恭介君の身体、
超いいんだけど……」
と明らかに夏と真逆の反応をしたのだった。
恭介の上裸に恥ずかしがる夏、
恭介の上裸に目をキラキラさせるひとみ……。
今宵は、楽しいお泊り会。
ピコン……
夏、羽目外すなよ! 父は飲みすぎてる~。
ラインの着信音と共に、酔っ払った
父からのメッセージが届くのであった。
ポツリ、ポツリ、ポツ、ポツ、
ザァー、ザァー、ザァー……。
黒い雨雲から一斉に降り出した雨。
雨粒は勢いよく地面を叩きつけると、
庭の芝生の上を流れるよう這い、
そのまま土の中に浸透していく……。
窓際のガラス越しに外を見つめる夏。
「あ~、とうとう降り出したか……
ひとみちゃんと、恭介大丈夫かな?」
心配する夏。
ピンポーン……。
玄関のインターフォンが鳴った。
夏が玄関のドアを開けると、
ひとみと恭介が両手いっぱいに
荷物をさげてやってきた。
「きゃ~、ひとみちゃんも恭介も
ずぶ濡れじゃん。早く上がって!
私、タオル持ってくるね」
そう言うと、夏は慌てて浴室から
タオルを取り二人に渡した。
「いや~、あと少しだったのにな……
夏の家直前で雨降り出したからな……」
首からタオルを下げた恭介が言った。
「本当よね~。参っちゃった、髪の毛
グチャグチャだよ。夏、ドライアー貸して」
「あ、うん。洗面所の所にあるから、
適当に使って……それから、濡れた服
乾かすから、着替えれば?」
「ありがとう。そうするよ」
と言うとひとみは洗面所に歩いて行った。
「恭介も、服乾かすから着換えれば?」
「あ、じゃあ、そうしようかな……」
そう言うと、恭介は夏の前で上着と
Tシャツを勢いよく脱いだ。
「ちょっと~、恭介、何、裸になってんのよ」
慌てて手で目を覆う夏……。
夏の行動に、少し驚いた恭介は、
「あ、ごめん。つい、いつものクセで」
と呟いた。
「夏~、このスタイリング剤貸りていい……かな」
洗面所からスタイリング剤を片手にひとみが
戻って来た。
上半身裸の恭介を見たひとみ……
目を丸くすると、
「ちょっと~、なに、なに? 恭介君の身体、
超いいんだけど……」
と明らかに夏と真逆の反応をしたのだった。
恭介の上裸に恥ずかしがる夏、
恭介の上裸に目をキラキラさせるひとみ……。
今宵は、楽しいお泊り会。
ピコン……
夏、羽目外すなよ! 父は飲みすぎてる~。
ラインの着信音と共に、酔っ払った
父からのメッセージが届くのであった。