溺愛!おさななじみにサンドされてドキドキが止まりません!
安心安全妹ポジション
「ハナちゃん、進路決めた?」
「え……あ、うーん……迷って……る」
伝わって来るユウくんのぬくもりと大きな手に包まれた右手が一瞬にして固まった。
お茶を淹れるどころではなくなってしまうには十分だった。
「うちの学校来ないの?」
今度はリョウくんがそう問いながら私の左手をやんわり大きな手で包み、「おいでよ?」とつづけて私のこめかみにコツンと頭を寄せた。
今にも『行きます!』とでも言ってしまいそうになりながら、私は返事を躊躇った。
「小さいときからうちの学校の女子の制服、かわいいかわいいって言って、絶対着るって言ってたのに」
忘れてないとばかりにユウくんが、幼い頃の私の憧れを口にする。
制服への憧れはいまだにあるし、学校は近くて通いやすいし、学力的にも無理はない。
迷いがあるとすればまた一年間は、ユウくんとリョウくんと同じ学校になることだった。
大好きな二人だ。異性としての憧れもある。
それでいて校内では二人とは決して近すぎてもいけないというルールがある。
あくまでも自分で自分に課すものだけど、線引きを間違えれば私は嫉妬の対象になるだろう。それが怖かった。
私の手を取る二人の大きな手のぬくもりは優しい。
きっと私に何かあればヒーローみたいに駆けつけてくれる。
いつだって優しくて、守ってくれて、苦手な虫一匹に泣く私が泣き止むまでそばにいてくれるような二人だ。
「……ユウくんとリョウくんに彼女がいればいいのになぁ」
気がつけばポツリとそう呟いていた。
二人に彼女が出来たら寂しいけれど、そうすれば私は晴れて妹ポジションでしかなくなる。
そんな私の算段も知らず、二人は同時に「え」と困惑気味に零して「ごめんね」と申し訳なさそうになぜか謝った。
「え……あ、うーん……迷って……る」
伝わって来るユウくんのぬくもりと大きな手に包まれた右手が一瞬にして固まった。
お茶を淹れるどころではなくなってしまうには十分だった。
「うちの学校来ないの?」
今度はリョウくんがそう問いながら私の左手をやんわり大きな手で包み、「おいでよ?」とつづけて私のこめかみにコツンと頭を寄せた。
今にも『行きます!』とでも言ってしまいそうになりながら、私は返事を躊躇った。
「小さいときからうちの学校の女子の制服、かわいいかわいいって言って、絶対着るって言ってたのに」
忘れてないとばかりにユウくんが、幼い頃の私の憧れを口にする。
制服への憧れはいまだにあるし、学校は近くて通いやすいし、学力的にも無理はない。
迷いがあるとすればまた一年間は、ユウくんとリョウくんと同じ学校になることだった。
大好きな二人だ。異性としての憧れもある。
それでいて校内では二人とは決して近すぎてもいけないというルールがある。
あくまでも自分で自分に課すものだけど、線引きを間違えれば私は嫉妬の対象になるだろう。それが怖かった。
私の手を取る二人の大きな手のぬくもりは優しい。
きっと私に何かあればヒーローみたいに駆けつけてくれる。
いつだって優しくて、守ってくれて、苦手な虫一匹に泣く私が泣き止むまでそばにいてくれるような二人だ。
「……ユウくんとリョウくんに彼女がいればいいのになぁ」
気がつけばポツリとそう呟いていた。
二人に彼女が出来たら寂しいけれど、そうすれば私は晴れて妹ポジションでしかなくなる。
そんな私の算段も知らず、二人は同時に「え」と困惑気味に零して「ごめんね」と申し訳なさそうになぜか謝った。