神のとおり道
第6章 猫たちのマッサージ



『 あれ~良平、肩のとこ
ろに猫の毛が着いてるよ。


確か良平はひとりで暮らし
てるんだよね・・・? 』



『 あー、これは実家で飼

ってるんだ、5匹いるん

だ 』


『 5匹も~!? 』

『 名前は

  「ムー」

  「さや」

  「フーコ」

  「影丸」

  「昂」

アメショーとシャム系、


実家に帰った時はハーネス

を付けて裏山に行き猫たち

は好きにさせておいて僕は

木の根元で ひとり静かに

瞑想してる。

で猫たちがおとなしくなっ

た頃それぞれ食べた草を吐

かせて体と手足を拭いてか

ら家に入れ、それから一匹

づつマッサージをしてやる

んだ。


自分たちは毛づくろいをし

ながら当然のような顔をし

てさ、時々ちゃんとしなさ

いとばかりに噛んだりする

んだ。 』




その時、彼の声を聞きなが
ら俯瞰している自分を感じ
た。
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