神のとおり道
第8章 ヘア-カット



携帯の着信音で目が覚めた

出てみるといつものラジオ体操の音楽が鳴っていて

『 花 おはよう!

イッチ、ニィ、サン、シィ

体操してる? 』


花は


『 うん、してるよ!』

と体を動かしながら、今日は二人ともお休みの日なのを思い出して急に元気が出て来た。


天気がいいから少しドライブしようと空気がおいしいと山添を走っていると、この当たりを子供の頃走り回っていた自分の映像が走馬灯のように映し出される。
あの頃はなにが面白いのか一日中、山を走り回っていた、

『 漆にかぶれて顔と手をボコボコにした事もあったよ~っ 』

っと、話すと

良平も比較的ここから近い所に住んでいて大人になってから出会ったのは不思議でならない。

話せば話す程、共通点がいくつもあって・・・




見えない糸を感じてしまう




最近気が付いたんだけど良平の運転の仕方が変化した。
出会った最初の頃は車線変更をしょっちゅうするしブレーキのかけかたも。
良平の車に乗った後はいつも具合悪くなっていた。
交差点の右折も私が何度も注意して・・・。

ホント、いまは穏やかでスムージーで自分の部屋にいる感じだよ!


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