神のとおり道


野菜、鶏肉をニンニクと唐ガラシを使ってトマトスープにしました。

バルサミコ酢を少し入れてうま味を出してネ。

これは良平がやっていたのを見ていたから~こういう時役に立つとは、さすが花は違うネ~と自分を褒めまくる。

夕食の時、チーズを食べてみるとホントにおいしい。

禁酒するのが早すぎたと思いながら、トマトスープとご飯を頂く。

あのお店の野菜はおいしい!

体も心も元気になるのがわかる。

「掃除」
「洗濯」
「料理」

ごく普通の日常を消化しているのが心地いい。

退屈しない。

バイトは予定より早く辞める事ができたので、花はいろんな意味で心に決めたことがある。

先ず始めに住まいを徹底的に大掃除することにした。

一日目は押し入れの中、飾り棚も動かして後ろの部分を掃除機をかけ、冷蔵庫も動かしてみると、すごかったーホコリが。

とにかく朝から夕方まで動いていた。

そのうちに楽しくなってきて、次々と汚れた所を探険して行き、もうないだろうと思うと次の所を発見するという、その繰り返しだった。

まるで引越しをし直すみたいにお風呂はピカピカに磨き、換気口をドライバーで外して洗い、玄関横の壁は同じ色のペンキを塗り、ベッドはマットをよけて、ホコリを掃除機で吸い取り拭き掃除をした。

こういうのを心地良い疲れって言うんだろうナァ~と思いながら、ゆっくりコーヒーを楽しむ。



ベランダから空の雲を眺めていると、良平のコトバが山彦になって聞こえてくる



『神さまが、微笑んでるよー』

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