神のとおり道
第2章 情熱と静けさ





原稿は予定より
一日早く仕上げて
金曜日の午前中には
出版社に送り、



いまひとり静かに
柿の種をツマミに
ビールを飲んでいる。



これは完全に
オヤジっぽいことで
花はそんなこと
全然感じていなくて




次は
日本酒をぬる燗でいこうと
ヤカンでお湯を沸かしている。




ツマミは
白菜の朝鮮漬けと
蕎麦味噌。


日本酒もツマミも
良平が用意しておいたのを
ありがたく消費している。
< 5 / 32 >

この作品をシェア

pagetop