神のとおり道
第2章 情熱と静けさ
原稿は予定より
一日早く仕上げて
金曜日の午前中には
出版社に送り、
いまひとり静かに
柿の種をツマミに
ビールを飲んでいる。
これは完全に
オヤジっぽいことで
花はそんなこと
全然感じていなくて
次は
日本酒をぬる燗でいこうと
ヤカンでお湯を沸かしている。
ツマミは
白菜の朝鮮漬けと
蕎麦味噌。
日本酒もツマミも
良平が用意しておいたのを
ありがたく消費している。