今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
まして第五騎士団という特殊な騎士団の団長を務めていれば、出会いの幅も狭くなってしまう。それに文句を言う騎士たちもいたが、オリベルの心の奥にはラウニの存在があったため、彼自身は仲間を宥める側にまわっていた。
そんなラウニと再会できるとは、オリベルも思ってもいなかった。
ラウニは騎士団の事務官としてオリベルの前に現れた。さらに男爵令嬢という肩書まで身につけていた。
それでもあのころと変わらぬ眼差しは、オリベルをすぐさま射抜いた。
しかし、オリベルは第五騎士団の所属である。きっと彼女も他の事務官と同じように、第一騎士団を本命にして、次点として第二騎士団から第四騎士団の彼らが目的なのだろうと思っていた。
だというのに――。
眠るラウニを起こさぬよう、オリベルは寝台からおりた。
「……んっ」
かわいらしい声が聞こえ、びくりと身体を震わせる。
ラウニはまだ眠ったままだった。
そんなラウニと再会できるとは、オリベルも思ってもいなかった。
ラウニは騎士団の事務官としてオリベルの前に現れた。さらに男爵令嬢という肩書まで身につけていた。
それでもあのころと変わらぬ眼差しは、オリベルをすぐさま射抜いた。
しかし、オリベルは第五騎士団の所属である。きっと彼女も他の事務官と同じように、第一騎士団を本命にして、次点として第二騎士団から第四騎士団の彼らが目的なのだろうと思っていた。
だというのに――。
眠るラウニを起こさぬよう、オリベルは寝台からおりた。
「……んっ」
かわいらしい声が聞こえ、びくりと身体を震わせる。
ラウニはまだ眠ったままだった。