未来を創る骨(みらいをしばるくさり)

あとがき




  ❆あとがき❆






















最後まで読んでくださりありがとうございます。





今回のお話は星新一さんの『最後の地球人』という物語を参考に書きました。




初めて読んだときに「こんな結末ありなの!?」ってすごいびっくりして印象に残ったので、読み終わってすぐ頭の中に浮かんでくるままに書いてみました。




気になった人はぜひ『最後の地球人』、読んでみてください。






この話は最後まで読んで最初に戻ると、少し印象の変わるループ型の物語です。




初代(?)の香奈子の恋人が子どもに同じ名前である「香奈子」と名付けたせいで、その後は代々ずっと「香奈子」という名前です。




みなさん、男の人(お父さん)の名前が一度も出てきていないことに気づきましたか?




同じ名前の人と恋におちて結ばれる確率は低すぎるから名前出さなくていいや、そしたらループ出来るでしょ! ってことで名前を出していません。




名前がないと『Side 〇〇』ってサブタイトルつけないとどれが誰目線で書かれているのかが分かりづらいですね…汗





香奈子も男の人も、ループして読めば読むほどかわいそうになってきます。




勘違いからすれ違ってしまった二人は、初代(?)の香奈子をと男の人の約束によってずっと同じ運命を辿ることになりました。




恋は盲目とはまさにこのことですね。




香奈子の台詞、ちょっと(だいぶ?)メンヘラですね。





でもよくよく考えると、とってもずるい台詞なんです。




骨を刺して死んでほしい。




もし本当に刺して死んだとしても、そのときには香奈子は絶対死んでることになる。




一途になったって信じてもらえたかを男の人は死んでしまっているから確かめることができない。




つまりどっちも約束が果たされたか自分自身の目や耳で確認することが出来ません。




恋人から「私の骨で心臓を貫いて死んでよ」って言われたらどうしますか?




恋することは素敵だけど、盲目になりすぎて本当に大切なものを見失わないようにしないといけませんね。






天国で再開した香奈子と男の人がずっと隣で笑っていられますように。






それではまた小説を通して会いましょう。









  «2022年12月15日 執筆»
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