未来を創る骨(みらいをしばるくさり)
彼は分かっていない。
どうして私がプレゼントを受け取らないのか。
どうして突然冷たくなったのか。
倦怠期とかならいいのに。
そしたらこんなに悩まずにいられるのかな?
頬を伝う冷たいものが、あんなことをされてもまだ彼が好きなのだと痛いくらいに教える。
あんな人嫌いだよ。
せっかく閉じ込めていたのに。
お願い。
何も知らずに彼を好きだった頃の私。
出てこないで。
そのまま静かに眠っててよ……