執着魔法使いの美味しい求愛
つまり、エリンは王宮から呼び出されたのだ。エリンも国へ仕える王宮魔法使いであった。ただ、ルトヘルと異なり、毎日王宮に行っているわけではなく、必要なときに足を運ぶとのこと。その必要な日が、今日になってしまっただけのこと。
そんなお茶会もお開きとなり、ノーラと共に帰ろうと思ったところを、ミクリナ公爵夫人がノーラを呼び止めた。
「悪いけれど、少し待っていてもらえないかしら?」
一人で帰るわけにもいかないティルサは、ノーラの言葉に従う。
「ノーラ様。わたくしがティルサ様と一緒におりますから」
そう言ったのは、バーバラである。
「そう?」
ノーラは目を細めて「お願いね」と口にする。
「ティルサ様。庭園を案内させてください」
ミクリナ公爵令嬢であるバーバラは、ティルサの年の二つ上であった。エリンとも仲が良く、ルトヘルの誕生日パーティーのときに紹介してもらった。
ふわりと緩やかに波打つ金色の髪と、はかなげな藍色の瞳が印象的な女性だ。エリンとは違った魅力があった。
そんなお茶会もお開きとなり、ノーラと共に帰ろうと思ったところを、ミクリナ公爵夫人がノーラを呼び止めた。
「悪いけれど、少し待っていてもらえないかしら?」
一人で帰るわけにもいかないティルサは、ノーラの言葉に従う。
「ノーラ様。わたくしがティルサ様と一緒におりますから」
そう言ったのは、バーバラである。
「そう?」
ノーラは目を細めて「お願いね」と口にする。
「ティルサ様。庭園を案内させてください」
ミクリナ公爵令嬢であるバーバラは、ティルサの年の二つ上であった。エリンとも仲が良く、ルトヘルの誕生日パーティーのときに紹介してもらった。
ふわりと緩やかに波打つ金色の髪と、はかなげな藍色の瞳が印象的な女性だ。エリンとは違った魅力があった。